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2.なんて不毛な、それでも恋【鬼→豪円】

男が男に恋をする、なんて生産性のない行為だろうか。
報われる確率なんてそれこそ女相手に恋をするよりも低く、更に想いを告げた後元に戻れる確率なんて、それこそほとんどありはしないだろう。
相手も自分も男であるために、世間からの目も周りの目も気になるのは必須なのは明確だし、それ故の弊害など数えきれないほどにあるだろう。

それなのに、そんな大変な目に合うと分かっていても、募る想いとはなんなのか。



円堂と豪炎寺の仲は、見る人が見れば分かりやすすぎるほどに分かりやすい。
所謂恋人同士というやつで、二人がお互いを見る目は、相手が恋しいと物語っている。
それを雷門のメンバーもマネージャーたちも知っていて、知らないフリをしている。
きっと円堂は知られていないと思っているだろう。
豪炎寺は、気付かれていることに気付いているだろうが、何も言ってこない。
まあ、それが豪炎寺らしいと言ったら、らしいのだが。

円堂はきっと豪炎寺のサッカーに対する姿勢に惹かれ、一緒に過ごす内に人柄に惹かれたのだろう。
豪炎寺もきっと円堂のサッカーへの熱意に惹かれ、人柄に惹かれ、救われたことで更に想いを募らせたのだろう。


・・・俺も同じだから、豪炎寺の気持ちは分かる。

俺も円堂が好きだ。
円堂のサッカーをしてる瞳に目を奪われ、影山から救われ、支えられ、あいつの人柄にこれ以上ないほどに惹かれた。

俺は円堂が好きだ。
だけど、気付いた時にはすでに円堂は豪炎寺を好きで、豪炎寺も円堂が好きで、二人の間には俺の入る隙間などなかった。


男が男を好きになる、なんて生産性のない行為だろうか。
なのにその上、男が横恋慕。



なんて不毛な、それでも恋。



俺はまだ円堂を諦められない。





 

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